高校生が思い込めアート展 塩尻の空楽さんが多彩な創作100点展示

塩尻市在住の高校生アーティスト・空楽(本名・百瀬晴喜)さん(16)の個展「創作(捜索)展」が14日まで、安曇野市豊科のイオン豊科店で開かれている。日常のひとこまや自身の内面をさまざまな技法で表現したアクリル画や写真、型染め、木工など約100点を飾っている。
今年のえとにちなんだ絵画「みーさん」は、キャンバス24枚を並べて蛇の顔を描いた。「見る人が怖くないように」と銀河や夕景、道路標識を描き足したユニークな作品だ。好きなアーティストのアルバムに収録された全13曲をイメージした13枚の絵画、型染めで竜のうろこを表現した縦2.5メートル、横1メートルの迫力ある作品、季節や動植物を独自の視点で捉えた写真もある。
塩尻市広丘小学校時代に絵画を始め、中学校は休みがちだったが美術部で活動。現在、通信制高校に通う2年生だ。松本市内で開かれた「対話アートNAGANO WEEK」にも出品した。空楽さんにとって創作は「自分のあり方を探す感覚。その時々の情緒から作品が生まれるので"その時"を保存し、自分自身を見つめられる」。「空楽ってどんな人物だろう?と見る人にもぜひ楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
同店3階ホールで午前10時~午後6時(14日は5時)。入場無料。14日は空楽さんが会場にいる。