安曇野ナンバー交付開始 図柄入りは県内初

新たな地域名表示による車の"ご当地ナンバー"「安曇野」の交付が、安曇野市、池田町、松川村、生坂村の4市町村を対象に7日始まった。普通車は国土交通省・松本自動車検査登録事務所(松本市平田東2)で、軽自動車は軽自動車検査協会(同)で登録・申請を受け付けている。安曇野ナンバーの車が地域をPRする広告塔として全国を走る。
これまでのご当地ナンバーは全国46地域で導入されており、今回で5地域増えて計51地域になった。県内では飯田市と下伊那郡13町村が対象の南信州ナンバーの交付も始まった。
プレートは、無地と図柄入りの2種類に大別される。図柄入りの導入は県内で初めてになる。図柄入りはモノトーンだが、交付手数料に加えて1000円以上寄付するとフルカラーになる。図柄入りの安曇野ナンバーには北アルプスや道祖神など対象4市町村の特色が描かれている。
安曇野市は公用車全309台を本年度中に図柄入りナンバーに替える。7日に松本自動車検査登録事務所で公用車1台を安曇野ナンバーにした。変更に立ち会った政策経営課の大月敦史課長は「交付をきっかけに安曇野がさらに全国に知られるようになり、地域の一体感や愛着につながれば」と期待した。
今月1日時点の図柄入り安曇野ナンバーの申し込みは、普通車147台、軽自動車183台で計330台となっている。南信州ナンバーは普通車35台、軽自動車50台で計85台にとどまる。松本自動車検査登録事務所の近藤高弘所長は「より多くの方に付けていただいて地域をPRしてほしい」と、普及が進むことを願っていた。
安曇野ナンバーの対象4市町村では、7日以降に車を買ったりナンバーを変更したりすると自動的に安曇野ナンバーになる。これまでの松本ナンバーは選べない。現在使っている車は松本ナンバーのまま利用できる。