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「犬ともだち」に届けたい 飼い主仲間を案じた写真展

ありすちゃん(右)が写るツーショット写真を手にする原田さん

 八十二銀行つかま支店事務課課長・原田政宏さん(56)が、飼い犬の散歩を通じて知り合った「犬ともだち」の写真を、松本市筑摩2の同支店に展示している。老いて脚が不自由ながら、穏やかでかわいらしいビーグル犬「ありすちゃん」の写真も飾ったが、2、3カ月前からいつもの公園に来なくなった。「亡くなったという話も聞く」と心配し「お父さん(飼い主)に写真を贈れたら」と話す。

 原田さんは4年前に松本市に転勤してきた。夫婦そろって初めての土地で知り合いがいなかったが、自宅近くの庄内公園(出川1)に飼い犬と散歩に出掛けるうち、他の犬と飼い主との交流が生まれ、救われたという。
 ありすちゃんは、小さなリヤカーに乗せてもらって公園を訪れていた。若い犬がじゃれても怒る姿を見たことがない。14歳と聞いた。「お父さんは体をマッサージしてあげて、とてもかわいがっていた」と話す。
 飼い主との会話でプライベートには立ち入らないため、名前や連絡先は分からないという。「もしありすちゃんが居なくなってしまったのなら、落ち込んでおられるはず。差し支えなければ、お会いして写真をお渡しできたら」と願う。
 「わんにゃん写真展」として、犬ともだちと、千曲市の実家の飼い猫の写真を合わせて18点を29日まで展示している。営業時間は平日午前9時~午後3時。