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自転車ルール周知へ看板 松本市深志2のスクランブル交差点 松本市・松本署が設置

深志2交差点に設置された自転車の進行ルールを周知する看板

 松本市の松本駅前通り(あがたの森通り)にある深志2丁目の歩車分離式スクランブル交差点で、自転車が歩行者の間を行き交い危険な状態になっている問題で、松本市と松本警察署が13日、ルールを周知する看板を設置した。市と松本署は9月にも同交差点で大規模な交通安全指導を行ったが、状況はあまり変わっておらず、改善には時間がかかりそうだ。

 車道に自転車専用レーンのある南側と東側に設置し、15日に北側にも追加する。看板には「自転車レーンを通行中の自転車は自動車用の青信号で通行可」と記してある。
 9月の交通安全指導の後、「ルール通りに進行する自転車は若干増えた」(市自転車推進課)。しかし依然として多くの自転車が本来走ってはいけない歩道を走り、歩行者用の青信号で交差点に進入して縦横無尽に横切っている。同課はヘルメットの着用も含め、高校にもルールの周知への協力を求めており、「今後も継続的に取り組んでいきたい」としている。
 同交差点に接続する歩道は全て「自転車通行可」ではなく、自転車は一部の例外(13歳未満、70歳以上、障害者、交通状況によってやむを得ない場合)を除き、車道左側を走行しなければならない。車道を走行している場合は車道側の信号に従う。歩道が「自転車通行可」や例外に該当して歩道を走行している場合は歩道側の青信号に従うが、歩行者の妨げになるおそれがある場合は自転車を降りて渡る必要がある。
 同交差点は歩行者が多く、自転車のマナー意識の向上が求められる。

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