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すんきでおいしい一皿 初の料理コンクール 多彩な30品 最優秀賞 福島の塩原さん

すんきを使ったさまざまなメニューを試食した審査

 木曽地域の冬の郷土食で、塩を使わずに赤カブの茎葉を乳酸発酵させる「すんき」を使った料理コンクールが13日、木曽町福島の県木曽合同庁舎で開かれた。すんきを使ったメニューの開発を通じ、すんきの消費拡大につなげようという初企画。最優秀賞には木曽町福島で居酒屋・だんぢりを営む塩原善光さん(49)が考案した「ゼラ『す』そば」が輝いた。

 ゼラ「す」そばは、店でも小鉢として提供していて、すんきそばにゼラチンを入れて冷やし固めた料理だ。口の中でほどけていく食感が楽しめる。すんきの他に、ソバやユズも使い、15分ほどで仕上げられる簡単さも魅力となっている。
 コンクールには、木曽郡を中心に16個人・4団体からサラダやスイーツなど30品が出された。主催するすんきブランド推進協議会や県木曽地域振興局などの関係者5人が、品質や独創性、経済性など5項目で審査した。
 表彰式で賞状を受け取った塩原さんは「これから自信を持って出せる」と喜び、「レシピも今後公開されるので、ぜひ家庭でも作ってほしい」と話した。すんきブランド推進協議会の松井淳一会長は「皆さんからアイデアをこれからもいただきながら、すんきを普及していきたい」と力を込めた。
 他の入賞者は次の皆さん。
 ▽優秀賞=すんき蒸しパン(木曽青峰高校森林環境科ビジネスコース2年生)▽アイディア賞=すんきのスッキリタルタルソース(宮田由香)▽学生賞=すんきのはちみつ漬けのパウンドケーキ(王滝小学校5・6年生)