政治・経済

リフト停止想定 聖高原スキー場で訓練

リフトからスキー客を救助する訓練に取り組む参加者

 麻績村の聖高原スキー場で13日、営業中のリフトが緊急停止した場合を想定した乗客の救助訓練が行われた。シーズン前恒例で、運営会社の聖高原リゾートのスタッフ8人と麻績消防署の署員6人が、今月末のオープンに向けスキー客の救助手順を確認した。

 ワイヤロープに棒の先端を引っ掛けて固定する「レスポール」と呼ばれる救助用具を使ってリフトの滑車部分にザイルを渡し、地上から約4メートルの高さに取り残された乗客を地面へ降ろす訓練に取り組んだ。署員らは乗客役のスタッフに声掛けをしながら救助用ハーネスの装着などを指示して救助していた。
 麻績消防署には例年、初めてリフト救助訓練を体験する若手署員も配属されていて、田中誠署長は「いつでも救助できるよう習熟したい」と話した。聖高原リゾートの塚原広之課長は「事故に備えスタッフが心構えすることも大切。今季も安全運行を心掛けたい」と気を引き締めた。