安曇野市消防団の動画が優秀賞 PRムービーのショート部門 地域との関わりに重点

表彰式で壇上に上がる二木団長(左)と映し出される市消防団PRムービー(総務省消防庁提供)

 安曇野市消防団は、総務省消防庁が主催する第7回消防団PRムービーコンテストのショート部門で優秀賞を受けた。受賞作品は訓練用の消火器を使ったり、防火服を着たりする子供たちの様子を1分ほどにまとめてある。「地域の防災力を高めるために団員と地域の人が手を取って一緒に進んでいこう」とのメッセージが込められている。

 昨年10月に三郷温の商業施設・ショッピングセンターエルサあづみ野で開かれたフェアの映像を用いた。ナレーションなどは使わず、音楽に合わせて映像が切り替わっていく仕様で、視覚に訴える作品に仕上がっている。家族連れなどが訪れるフェアのほのぼのとした動画の最後に作品の題名でもある「守りたい人がいる、渡したい未来がある。」との字幕が表示される。
 消防庁によると、ショート部門には都道府県や市町村から13作品の応募があった。訓練の映像を使った作品が多い中、安曇野市の作品は子供や女性の目線を取り入れて地域住民との関わりをメインとした映像で親しみやすい点が評価された。
 表彰式が今月上旬に東京都内で開かれ、市消防団の二木弘団長(60)らが出席した。二木団長は「団員は本当に一生懸命活動に取り組んでいる。それを見て地域の人が消防団は本当に大切なんだと思っていただければ」と話し、PR動画によって団員数が増えるよう願っている。