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市民ツバメ調査の協力激増 報告にライン→情報7倍 松本 

市民が撮影したツバメの写真(市提供)

 松本市が4~8月に実施した「市民ツバメ調査」に、平成30(2018)年の前回調査の7倍近い目撃情報が寄せられた。郵送と市ホームページの専用フォームに加え、市公式ラインからも報告できるようになって利便性が向上したためで、新たな営巣場所など前回は得られなかった情報もあった。市はこれを基に、さらに詳しい調査を進めようと手応えを深めている。

 今回の調査では922の団体と個人(前回は42の団体・個人)から1279件(前回は186件)の報告があった。そのうちツバメが748件、イワツバメが91件で、残りの440件は種類不明だった。多くのサンプルが得られたことから市は、県環境保全研究所(長野市)と信州野鳥の会に分析を依頼した。
 興味深いのは営巣場所で、建物の南北方向が多かった。南側の軒下は暖かい上に比較的人通りも多く、天敵のカラスや猫を避けるのに好都合だからだとみられる。イワツバメの報告件数は前回同様に少なかったが、歩道橋や駅にも営巣していることが分かった。
 ツバメの子育てを見守っている市民や保育園の子供からも報告があった。市環境・地域エネルギー課の金井悠一郎さんは「調査をきっかけにツバメに関するさまざまな情報が寄せられた。来年は2回目のトンボ調査をするのでぜひ協力してほしい」と話している。

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