教育・子育て

松本秀峰の鉄道模型が全国入賞 鉄道同好会制作の作品を松本駅に展示

蛍の光に浮かび上がる辰野の夜景を表した鉄道模型と、出展した秀峰の鉄道同好会員たち

 松本秀峰中等教育学校の鉄道同好会が手掛けた鉄道模型が「第15回全国高等学校鉄道模型コンテスト」で入賞し、受賞作品の展示が9日、JR松本駅で始まった。中央本線辰野支線と上伊那郡辰野町のほたる祭りを題材に、高クオリティーの模型を低コストで実現した作品で、類例の少ない夜景を表現した独創性などが評価された。22日午後1時半まで、同駅構内のウェルカムセンターで見学できる。

 国内外から約160校が出展したモジュール部門で「JR東日本トレインシミュレータ賞」を受賞した。長辺90センチ、短辺30センチの規格内でNゲージの鉄道模型を自由に創作する部門だ。
 秀峰の作品は「みすずほたる」。黒い板で四方を覆った空間の中に、辰野の里山を優しく照らし出す蛍の光やほたる祭りの夜店のにぎわい、地元の三輪神社などを忠実に再現した。信州らしい題材をと同好会員の高校2年・西谷優希さん(17)が現地を視察し、得られた情報を元に制作したという。蛍の独特の光り方を表現するため発光の基板を一から作ったり、路面のひび割れやコケといった細部にまでこだわったり。材料にはつまようじや竹串といった生活用品を活用し、予算を抑えた。
 コンテストには同好会長の大宮諒真さん(17)=高校2年、西谷さん、中学3年の塩畑太朗さん(15)、同2年の三浦光平さん(14)のチームで臨んだが、同好会の他のメンバーも協力して一丸となって作り上げたという。作品は「理事長特別賞」のほか、作品紹介の動画が「ベストムービー賞」にも選ばれた。
 大宮さんは「限られた期間内での制作は苦労もあったが『いいジオラマができた』と納得できるものになった。達成感がある」と笑顔を見せていた。

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