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ワイン資格検定 受けた8人全員が合格 塩尻市観光課と観光協会職員

ワイン関連の資格・検定に合格した職員たち

 塩尻市観光課と市観光協会の職員は本年度、ワインに関する資格・検定の学習に取り組み、試験を受けた20~55歳の8人全員が合格した。市の一大産業であるワイン振興の一端に触れる部署の一員として「塩尻ワインの普及やPRに生かしていきたい」としている。

 世界の産地の歴史や地理特性、食文化など幅広い知識を問い、日本ソムリエ協会(東京都)が実施する上級の「ワインエキスパート」の呼称資格に1人が認定された。一方、入門編の「ブロンズクラス」に挑んだ7人は全員が認定され、さらにうち6人が「シルバークラス」を受検し、全員が認定された。
 塩尻ワインをPRするには一定の知識が必要だと考え、4月に着任した古畑比出夫課長が職場で取り組みを呼び掛けた。試験は9~11月にあり、8~10月に3回、市内のワインエキスパート資格認定者の女性を講師に合同勉強会を開いた。試験の費用の半額(上限2万円)を職場で補助した。
 ワインエキスパートに認定された観光課5年目の大山博さん(35)は「大変だったけれど、学ぶ過程で塩尻ワインの良さを再認識でき、地域の方と交流を持つ機会もあった。職員がワインに親しみを持てるよう、庁内での研さんもしていけたら」と話す。
 観光課では塩尻ワイナリーフェスタなどの催しでワインに関わる機会が多い。古畑課長は「学ぶ姿勢に説得力が表れる。一人一人が自覚を持って積極的に仕事に臨み、市民満足度向上につながるようにしたい」と語る。