地域の話題

「信州サーモン」空で泳げ カミジョウミカさん原画 村山人形展監修 あづみの公園堀金・穂高

カミジョウさん(中央)が制作中の原画を見ながら打ち合わせする村山さん(左)と遠藤さん

 安曇野市の国営アルプスあづみの公園「堀金・穂高地区」に来年3月、地元生まれのブランド魚・信州サーモンをデザインしたこいのぼりが掲げられることになった。松本市中央2の村山人形店が監修し、穂高の画家・カミジョウミカさんが原画を制作している。カミジョウさんらしい極彩色の「信州サーモンのぼり」が安曇野の空を華やかに泳ぐ。

 あづみの公園は毎年3月末~6月5日に約200匹のこいのぼりを段々花畑に飾っている。公園で信州サーモンを飼育展示していることから、来園者に長野県らしさや安曇野らしさを感じてもらおうと企画した。全長5メートルの「信州サーモンのぼり」を3匹作る。
 あづみの公園から作成の相談を受けた村山人形店・村山謙介代表が原画は地元アーティストに―と発案し、カミジョウさんに依頼した。村山さんは「カミジョウさんの絵はインパクトが強い。地域の特産品を知ってもらえる」と期待する。原画を高精細スキャニング技術で取り込み、同店と取引がある岡山県の工場で縫製する。
 カミジョウさんはアクリル絵の具で原画を描いている。20色以上で鮮やかな信州サーモンにする予定で、年内の完成を見込む。カミジョウさんは「最初は魚の絵と言われて悩んだけれど、自分なりのカラーで制作できてうれしい」と喜ぶ。制作途中の原画を見たあづみの公園企画広報課長の遠藤茂樹さんは「カミジョウさんらしい絵になっていて、とても良かった」と完成を心待ちにしていた。
 信州サーモンのぼりを飾る場所については検討中だという。

連載・特集

もっと見る