地域の話題

平和の尊さ語りで 俳優・紺野美沙子さん 松本大で朗読会

平和の尊さをかみしめた紺野さんの朗読会

 松本大学の学生サークル・平和創造研究会は2日、松本市新村のキャンパスで俳優の紺野美沙子さんによる平和朗読会を開いた。学生と一般市民約150人が聴講し、平和の尊さをかみしめた。

 紺野さんが広島の原爆被爆者の体験談を基にした「星は見ている~原爆でわが子を亡くした父母らの手記より~」を朗読した。被爆した広島の写真や絵がスクリーンに映され、目の前で親子が会話をしているかのような迫真の朗読に、来場者は息をのんで聞き入った。
 紺野さんは各地で朗読会を開き、動画投稿サイトのユーチューブでも公開していて「英語の字幕付きもあるので世界中の人に見てほしい。若い人たちの平和教育に役立てたい」と語り、協力を求めた。研究会にDVDと上演台本も贈った。
 研究会の神戸美乃里会長(22)=総合経営学部4年=は「人の心にすっと入ってくる声だった。平和について考え、日頃の平和を感じ取るきっかけになれば」と話していた。