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市民オペラ再演へ稽古熱く 市民芸術館で23、24日に公演

オペラ「山と海猫」の再演に向けて熱が入る立ち稽古

 まつもと市民オペラ第8回公演「山と海猫」が23日と24日、松本市のまつもと市民芸術館で開かれる。新型コロナウイルス禍の制約の中で行われた昨年4年1月の第7回の再演で、出演者は思う存分表現できる喜びを感じながら稽古に励んでいる。

 3日はソリスト10人と、中信地方の市民らで構成するまつもと市民オペラ合唱団45人の立ち稽古が、同館のオープンスタジオで行われた。台本と詩、演出を手掛ける加藤直さんが「男性陣がなんでそんなにおとなしいの?」などと指摘し、何度も稽古を止めては細かく指導した。出演者もそれに応えて演技に力が入り、熱気がこもっていた。
 前回は感染防止対策でマスクを着けたまま歌い、舞台と観客、出演者同士の間隔を空けるなど、演出にもさまざまな制約があった。その「不完全燃焼感」を払拭する再演で、合唱団メンバーの百瀬芳久さん(74)=松本市村井町西=は「演技は創意工夫で自分の思いをある程度表現できる。今回は伸び伸びとできて楽しい」と話し、近藤裕加さん(58)=安曇野市堀金烏川=は「表情豊かに精いっぱいできれば」と意気込みを語っていた。
 制作担当の伊藤正美さん(58)は「オーケストラも地元で担う特色ある公演。加藤さんのメッセージがたっぷり詰まった作品なので多くの人に見てほしい」と話している。
 チケットは一般6000円(25歳以下2000円)。未就学児は入場不可。問い合わせは、まつもと市民芸術館チケットセンター(電話0263・33・2200)へ。