連載・特集

2023.12.3みすず野

 男女共同参画拠点施設の松本市女性センター・パレア松本(中央1、Mウイング内)が毎月発行しているニュースレターに「ジェンダー平等の扉を開いた偉人紹介」欄がある。同欄の2回目(令和4年9月号)に取り上げられた旧暦元治元年生まれの津田梅子(1864~1929)のきょうは誕生日(新暦だと12月31日)◆日本から米国へ渡った初の女子留学生5人のうちの1人で、最年少の6歳だった。10年余滞在し、英語をはじめとする語学、ピアノ、英文学、自然科学、芸術を学び、帰国した。曲折を経て華族女学校教授になった梅子だが、再び米国に3年間留学するなどを経て明治33(1900)年「女子英学塾(のちの津田塾大学)を創設し、女子高等教育の先駆者となった」(パレア松本ニュースレター)◆梅子は来年7月前半をめどに発行される、新5000円札の肖像に選ばれている。新紙幣の登場とともに顔を大勢に覚えられることだろう◆ニュースレターは、ジェンダー平等に関する基礎知識や旬の話題が毎号、簡潔にまとめられて載る。社会動向を踏まえ興味がある方はもちろん、そうでない方にも一読を勧めたい。