地域の話題

中学生 村づくり堂々提案 大桑村 議会形式で村幹部と懇談

議会形式で村幹部らへ質問や提言をする生徒たち

 大桑村の大桑中学校3年生が貴舟豊村長ら村幹部に提言をする恒例の懇談会が27日、村役場で開かれた。15人が参加し、日々の生活や地域学習の中で考えた村をより良くするための意見を、模擬議会形式で一人一人が堂々と伝えた。

 鈴木武村議会議長を進行役に、生徒たちが議員役となって発言した。姉妹都市・米シェルビービル市への村内産木製品の贈呈や、先端技術を生かした「スマート農業」の機械導入補助、村の「日本一」を売りにした魅力発信などさまざまな意見を出した。詳しく聞きたい点は何度も尋ね、積極的に声を上げた。
 運転免許返納者へのバス券配布について尋ねた田中陽菜さんは「中学卒業で村外の学校などへ通う仲間が多いと思うが、村について考え質問した経験を今後に生かしていきたい」と話していた。
 懇談会は5年前に中学生目線の意見を村政に取り入れる趣旨で始まった。これまでに、健康づくり遊具の充実や公共施設での自習スペース設置などの意見が実現している。貴舟村長は「村づくりは大人だけではできない。皆さんとの懇談はうれしいし、意見をしっかり生かしていきたい」と話した。