小坂田公園の遊具 バッテリーカー利用好調 再整備効果上がる

塩尻市塩尻町の国道20号沿いの小坂田公園で、園内の乗車型遊具・バッテリーカーの本年度の利用者数が2万849人(10月末時点)と、新型コロナウイルス禍前に比べて約2倍になった。令和2年度から5カ年計画で市の公園再整備事業が進み、一部を残して本年度に新装開園しており、親子連れの来訪が増えたことが要因とみられる。
比較的小さな子供でも体験できる。土・日祝日を中心にゴーカート場内の広場で6台が運用されている。本年度の利用者はすでに、コロナ禍前の令和元年度の1万307人、元年度までの5年間平均の1万1295人を上回った。
4月の新装開園から利用者数が伸び、大型連休や長期休暇があり平日も営業した5月は3950人、8月は4032人を数えた。週末には多くの家族連れが並んで待つという。
隣接する自然博物館も10月末時点の入館者数が1万1681人となり、平成27(2015)~令和元年度の5年間平均の8137人を大きく上回った。
公園は国道を挟んで東と西に広がり、バッテリーカーは東側エリアにある。東側には、昨年度末までの再整備工事で新設した跳躍遊具「ぶどうの実ドーム」や西側から移設した複合遊具7基があり、店舗や自動販売機を置くなど機能を充実させた。管理棟には授乳室を備え、乳幼児連れでも安心して遊べる環境を整えている。
新装をPRする複数回のイベントや、公園管理の指定管理者制度導入も来園促進につながったとみられる。市都市計画課の米山進課長は「整備効果が出て、にぎわいが実感できる。市民に愛着を持ってもらい楽しんでもらえる公園にしたい」とする。
今季の残りの営業は23、25、26日。