教育・子育て

「これが私」 思い英語で表現 両小野中の白鳥怜さんが全日本弁論大会出場へ

県中学校英語弁論大会で1位になった白鳥さん

 塩尻市と上伊那郡辰野町の組合立両小野中学校3年・白鳥怜さん(15)がこのほど、県総合教育センター(塩尻市片丘)で開かれた県中学校英語弁論大会で1位になった。容姿について差別を受けた経験を基に「ディス・イズ・ミー(これが私)」と題して発表した。東京都で22~24日に行われる高円宮杯第75回全日本中学校英語弁論大会に出場する。

 白鳥さんは日本と海外にルーツを持つ「ハーフ」。容姿について心ない言葉を言われショックを受けたが、映画「グレイテスト・ショーマン」の劇中歌「ディス・イズ・ミー」の歌詞に勇気をもらい「ありのままの姿でいい」と気付いたことや、尊敬するインド人シェフの言葉から、自分らしい生き方を見つけたことをまとめた。
 7月下旬から準備をした。外国語指導助手(ALT)や、家族の前で練習をして、人の心に響くスピーチを目指した。会場にマイクがないため、大きな声で発表できるよう毎朝体育館で練習を重ねた。
 県大会には4地区の予選を勝ち上がった27人が出場した。結果について「予想外で信じられなかったが、素直にうれしい」と喜ぶ。全国大会に向けて、引き続き練習を重ねている。「サポートをしてくれた人へ感謝の気持ちを込め、全力でスピーチをしたい」と話している。