政治・経済

松本市長選 3人目の新人浮上 あと4カ月 若年層にらみ動き

 来年3月10日告示、17日投開票の松本市長選挙には、いずれも新人で会社社長の上條邦樹氏(54)=松本市中央1=と、信越放送(長野市)の前専務・菱山晋一氏(68)=同市沢村2=が出馬の意向を示しており、現職で1期目の臥雲義尚氏(60)=同市中央3=の出馬が確実視されているが、ここにきて若手の名前が浮上してきた。新たな動きが固まりかけたかに見えた構図を揺さぶっている。

 名前が取り沙汰されているのは衆議院議員の公設秘書の男性(40)で、来月中にも市内の若手有志が出馬要請するという情報がある。男性は16日の市民タイムスの取材に対し、そういう動きがあることは聞いているとした上で「まだ何も決めていない」とかわしつつ「この地域の若い世代がどのように政治に参加していくべきか問題意識は持っている」と話した。
 現職の臥雲氏は12月4日開会の市議会12月定例会で進退表明する見込みで、その後を見据えて、後援会が体制づくりを進めている。菱山氏は来月上旬に後援会の設立総会を予定しており、出馬表明以降、地域や企業をこまめに回って知名度アップと支持拡大に励む。上條氏は独自の活動を展開している。
 男性の動向はまだはっきりしないものの、出馬となれば若年層の動きや対現職の勢力を結集しようとする動きに影響を与えそうだ。