教育・子育て

子供の教育 地域ぐるみで 山形小で18日「共育の日」

村の農業を学んでいる5年生の児童。今月初めには特産の長芋の共選所を見学した

 山形村の山形小学校やPTA、子供たちの育ちを支えるさまざまな団体でつくる実行委員会が18日、「共育の日」と題した催しを同校で開く。学校を地域に開放し、午前中は児童たちがふるさとを題材に学んだ成果の発表会が、午後は児童と地域の大人たちが交流しながら学び合う体験・展示企画がある。初の試みで実行委は「子供の成長をみんなで見守る地域づくりに向け、子供も大人も心が豊かになる企画になれば」と呼び掛ける。

 発表会は午前8時40分~11時に学年・学級別に実施。児童らは「プロジェクトY」として村の農業や水、養蚕、道祖神、ホタルが生息しやすい環境づくりなど多彩なテーマで探究してきた。保護者や地域住民ら来場者の質問も受け付け、児童がさらに考えを深める場になることを目指す。
 午後1時10分~4時10分は「共育ち企画」を開催。各団体が、太鼓やスポーツ、工作、巻きずし作りといった体験を用意する。午後3時からPTA講演会があり、松本山雅FCなどで活躍した元サッカー選手で、引退後に村内で就農した高崎寛之さんが講演する。
 実行委員長の塩原忍PTA会長は「普段できない体験や地域の人との交流で子供の視野や世界が広がり、成長を見守る大人も活力をもらえるような一日になったらいい」と願う。
 同校学校運営協議会の高山雪会長は「子供が大人を、大人が子供を、大人が大人を知り、『共に育つ』企画になれば」と話している。
 発表会やPTA講演会は申し込み不要で当日参加が可能。午後の体験企画は事前申し込みの人向け。
 問い合わせは同校(電話0263・98・2012)へ。