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バス停待合所の絵 新しく 開田高原 地元小学生描く 23カ所

バス停に開田小児童の新しい絵を飾るメンバーたち

 木曽町開田地区のバス停留所の待合所に飾られている子供たちの絵が、約5年ぶりに新しくなった。地元の地域おこしグループ・開田森林のクラブ「がったぼ会」と、開田高原倶楽部が取り組む「バス停美術館事業」で、地区内の23の待合所を開田小学校の児童が手掛けた絵が彩っている。

 新しい絵は1年生と6年生が描いた原画の複製で、7種類がある。1年生はのびのびと自由なタッチで画面いっぱいの笑顔などを描く。6年生はフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を題材にするなど技術を生かす。木曽のヒノキの間伐材で作った額に入れ、1カ所に1作品を置く。
 このほど両会のメンバーが入れ替え作業を行い、布巾で額を拭いてから新しい作品を壁に掛けた。事業は15年ほど前に始まり、小学生と中学生が交互に絵を手掛ける。がったぼ会の稲垣康会長(60)は「子供たちの絵がバスを待つひとときに楽しさを加えてくれれば」と願っていた。