教育・子育て

駆ける!自分の目標へ 豊科東小が「マラソンに親しむ日」 

それぞれの目標達成を目指して走る子供たち

 安曇野市の豊科東小学校(馬淵勝己校長、171人)は15日、校内で「マラソンに親しむ日」を行った。タイムや順位を競う従来のマラソン大会を、児童が自身の目標や体力に合った部門を選ぶ形にして初めて実施した。

 5分間または10分間走り続ける「ランチャレンジ」と、1、2年生が1キロ、3~6年生が1.5キロを走ってタイムを競う「マラソン大会」の2部門を、敷地内を周回するコースで行った。子供たちは職員や保護者からの声援を受けて、白い息を吐きながら一生懸命に走っていた。
 例年の大会では、全校児童が校外のコース3.5キロを走っていた。時期が近づくと不安定になる児童がいたり、大会後は走らなくなる児童が多かったりしたことから、職員と5、6年生が中心となって新しい行事の形を模索。「競争したい」と「自分のペースで走りたい」の両方の願いがかなうよう企画した。
 ランチャレンジの5分間走に出た藤原琉雅君=5年=は「自分が決めた目標の1キロまで走れた。ちょっとマラソンが好きになった」と話し、10分間走に出た青木璃衣さん=6年=は「順位を競うのはあまり好きじゃないので、自分のペースで走れてよかった。自分と戦えるのがいい」と笑顔を見せていた。
 毎年マラソン大会が近づくと憂うつになっていたが、10分間走に挑戦した児童もいた。馬淵校長は「いろいろな状況の子がいて当たり前。体を動かすことが楽しいと思ってほしい」と願っていた。