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防災ベンチ 完成間近 南木曽小 5年生が制作 着々と

協力してベンチのレンガを積んでいく児童たち

 南木曽町の南木曽小学校5年生(大輪拓也教諭、29人)は、災害時に炊き出し用に使える「防災かまどベンチ」作りを総合的な学習の時間を使い進めている。町に協力を求めるなどして準備してきた取り組みは制作段階に入り、今年中の完成を目指して協力し合い作業している。

 かまどベンチは校庭の端に2台を設置する。既にコンクリートを流し込んで縦60㌢、幅2㍍の土台部分を作っており、このほど土台の上にれんがを積んだ。接着材のモルタルを土台やれんがに塗り、一段ずつ積み上げた。役割分担をして声をかけ合い、こてでモルタルをならすなどして4~5段重ねた。
 今後もれんがの積み上げや座面の設置などをしていく。小倉久樹君は「きれいに積んでいくのは思ったより難しいけど、災害のときにしっかり役立つベンチを作れるよう頑張りたい」と意気込んだ。
 児童たちは7月に向井裕明町長らに取り組みの協力を求めてプレゼンテーションをしており、ベンチの材料費は町から補助が出た。町の紹介で東日本大震災の被災者などから話も聞き、防災について学びを深めてきた。