政治・経済

塩尻のAI乗合バス LINE予約率10% 導入2カ月で

のるーとの予約が可能になっている市公式LINEのスマホ画面

 塩尻市で運行するAI(人工知能)活用型オンデマンド(予約制乗り合い)バス・のるーと塩尻の利用予約が、市公式LINE(ライン)アカウント経由でできるようになり、10月末で2カ月がたった。ライン予約の利用は全体の10%で、市都市計画課は「導入して間もないので評価を測りかねているが、今後も伸びる余地はある」とみている。

 ラインを導入した9月1日以降、10月末までののるーとの予約は全体で延べ7963件だった。内訳はラインが10%(815件)だった。9月末時点では7%だったが、10月1日に広丘・吉田地区に運行を拡大したことなどから伸びたとみられる。一方、電話は43%(3313件)、従来の専用アプリが47%(3835件)だった。
 10月末までにライン予約を利用した258人のうち、40代が25%(65人)と最も多く、30代が19%(48人)、50代が18%(46人)と続いた。最高齢は92歳だった。
 のるーと利用の総登録者数は7184人だが、1回でも利用した人は3749人にとどまる。「初回利用のハードルをいかに下げるかが課題」(都市計画課担当者)で、システムの使いやすさや比較的市民に身近なアプリという観点から、ライン予約の普及を図っていく考えだ。