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松本マラソン 4262人駆ける

あがたの森通りを埋めるランナーたち。あがたの森公園前を通過して薄川方面へ向かった

 松本市を舞台にした42・195キロのフルマラソン大会「松本マラソン2023」(実行委員会、長野陸上競技協会主催)が12日に開催された。全国各地から4262人が出場し、晩秋の城下町や北アルプスの景観を楽しみながら起伏に富んだ難コースを駆け抜けた。

 スタート地点の市総合体育館(美須々)では、大会公式サポーターを務めるスピードスケート五輪金メダリストの小平奈緒さん(37)が号砲を鳴らした。中心市街地や東山山麓を駆け、ゴール地点の信州スカイパーク・やまびこドームを目指した。
 沿道では多くの市民が声援を送った。自宅前で手旗を振った江上かほるさん(58)=寿北6=は「ランナーが手を振り返してくれて、こっちが元気をもらった」と話した。
 起伏が激しい15~25キロ区間のタイムを競う「山の神賞」が新設され、特産品を振る舞う「峠の茶屋」では走者が山賊焼きやおやき、そばなどを楽しんだ。
 男子は富村太悟さん(20)=神奈川県=が2時間19分38秒で、女子は信州大学医学部6年生の嶋田早紀さん(25)=松本市美須々=が2時間49分16秒でそれぞれ優勝した。嶋田さんは「大学生最後の年に優勝できた。信大陸上部の後輩たちの声援できつい坂を乗り切ることができた」と喜んだ。
 男子で県民最高位の5位に2時間34分9秒で入賞した松本市の岩渕良平さんは「地元の慣れたコースだったことが結果につながった」と話した。
 新設されたファンランの部(10キロ)に828人、ゴール周辺のファミリーランの部(1・8キロ)では親子連れら278組600人が出場した。

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