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自動操舵トラクターに感嘆 松本市が実演見学会

正確でずれのない畝立ての実演を見学する参加者

 松本市は13日、農機に取り付けた専用装置がGPS(衛星利用測位システム)とリンクして、ほ場の状況を把握する「自動操舵システム機能付きトラクター」の実演見学会を梓川梓のほ場で開いた。市内外から参加した農家や企業関係者14人は、数センチ単位でずれを補正しながら土を起こして直進するトラクターを体験して、便利さに驚きの声を上げた。

 市のスマート農業推進事業補助金を活用して今年5月にシステムを導入した米農家・丸山貴史さん(39)のほ場で、丸山さんとシステムを販売した田中機械(上高井郡小布施町)の田中良実社長らが説明した。
 旋回も自動でできるタイプのトラクターに試乗した、はやしや(松本市和田)の農業事業担当・吉田優花さん(26)は「これならスキルのない女性や初心者でもベテランと同じ仕事ができる。機械は難しいと思っていたがハードルが下がった」と興味津々だった。
 田中社長によるラジコン草刈り機の実演もあった。市農政課は「予想以上に大勢の人が来てくれて関心の高さを感じた。農家の担い手不足や高齢化といった問題の解消へ取り組みを進めていきたい」と話していた。