おんたけロープウェイ 今季の営業終了

御嶽山黒沢口登山道5~7合目に架かるおんたけロープウェイ(木曽町三岳)が5日、今季営業を終えた。町内でゴルフ場や宿泊施設を運営する木曽カントリーが新しい指定管理者となって初めてのシーズンだったが、総利用者数は2万2240人(速報値)で、昨季の2万4107人を下回った。
平成26(2014)年の噴火災害以後、9季目となった今季は6月20日に運行を開始し、139日間運行した。王滝頂上(2936メートル、王滝村)と剣ケ峰(3067メートル、木曽町)を結ぶ尾根筋「八丁ダルミ」が災害以後初めて立ち入りができるようになった8月以降に利用者が減った。
同社は「ロープウエーを利用する登山者が王滝側に流れたとみている。紅葉が遅れたのも一因かもしれない」と振り返る。「町が進める施設のリニューアルも見据えて、新しい魅力を打ち出していかなければ」と来季への展望を語った。
町によると、噴火災害以前の平成25年には10万人を超える利用者がいたが、噴火翌年は2万7236人に減少。その後は徐々に回復の兆しが見えていたが、新型コロナウイルス禍の影響を受けた令和2年は1万9590人にまで落ち込んだ。