教育・子育て

台湾の中学生松本へようこそ! 3年ぶり交流再開

じゃんけんゲームで交流を深める生徒たち

 台湾・高雄市の中学生が31日、松本市を訪れ、四賀地区の会田中学校の生徒と交流した。松本市と高雄市は平成27(2015)年に「健康・福祉・教育分野の交流に関する覚書」を交わして毎年交流していたが、新型コロナウイルスの影響で令和2年以降途絶えていた。中学生同士が英語で意志疎通を図って交流を楽しんだ。

 会田中の全校生徒52人が体育館で混声3部合唱「ふるさと」を披露し、心を込めた歌声で歓迎した。高雄市の生徒20人は琵琶の独奏や、フルートやサックスなど管楽合奏で歓迎に応えた。続いて英語の授業で交流し、じゃんけんをして勝った生徒が相手の名前のスペルを聞き出し、より多くの名前を集めるゲームをした。打ち解けた後に一緒に給食を味わい、さらに仲を深めた。
 歓迎を受けたリン・イーアンさん(13)は「全校生徒が歌ってくれた曲が心に響いた。みんな親切でうれしい」と喜んだ。台湾の中学生と初めて会話したという降籏快吏さん(14)は「普段は外国の人と接する機会があまりないので新鮮だった。すぐに仲良くなれたので、高雄に行ってみたいと思った」と話していた。
 訪問団は市役所に臥雲義尚市長を表敬し、松本城や市美術館も見学した。10月30日から4日まで5泊6日の日程で主に県内を訪問し、1日は松本歯科大学の学生との交流を予定している。
 松本市は平成29年と令和2年に中学生訪問団を高雄市に派遣しており、7年に派遣する計画がある。

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