スポーツ

相撲競技振興に尽力 大桑の勝野誠吾さん 文科大臣表彰

文部科学相から生涯スポーツ功労者として表彰された勝野さん

 地域のスポーツ振興に長年の尽力や功績があったとして、県相撲連盟理事の勝野誠吾さん(79)=大桑村須原=が「生涯スポーツ功労者」として文部科学相から表彰された。勝野さんは受賞を喜び、相撲文化が盛んな木曽地域で引き続き競技振興に尽くすことを誓う。

 木曽郡相撲連盟の副会長も務める。今年で50回を数え、上松町出身の大相撲・御嶽海関が本格的に競技を始めるきっかけとなった木曽郡少年相撲大桑大会の創立や、昭和53(1978)年の「やまびこ国体」で、相撲競技の木曽での開催誘致などに携わってきた。
 相撲は「肌と肌がぶつかる競技。だからこそ相手への敬意、礼儀が不可欠になる」と信条を語る。こうした姿勢を競技を通して学んでほしいと、相撲教室での指導など子供たちへの普及に長年力を尽くしてきた。平成30(2018)年に完成した、木曽青峰高校(木曽町)の室内土俵作成委員長も務めた。
 受賞に対し、家族ら周囲の長年の支えや地域の協力に感謝する。「連盟で貢献を続ける先輩方を思うと、自分はまだまだ『見習い』の域」と話し、地域の人口減少が進む中、相撲文化を絶やさずつないでいくことに力を注ぎ続ける考えだ。
 本年度の生涯スポーツ功労者は全国で161人が表彰された。県内は勝野さんを含めて2人で、10月中旬に東京都の中央合同庁舎で表彰式があった。

連載・特集

もっと見る