カードゲームで会話力・想像力を 塩尻のNPO法人ジョイフル 小学生向け出張体験講座開始

引きこもりやニートの人たちなどを支援するNPO法人ジョイフル(塩尻市広丘原新田)は本年度、オリジナルカードゲーム「言わせ種~もし・もしもシリーズ~」の出張体験講座を始めた。カードに記された架空の質問に対してどう答えるかを考える中で他者や自己理解が深められる。幼い頃から社会で必要とされる「会話力」や「想像力」を育もうと、小学生を対象に企画した。
「言わせ種」は約10年前、コミュニケーションが苦手な若者を支援しようと12歳以上を対象に開発。その後、6歳以上を対象とした「~もし・もしもシリーズ~」も登場した。ジョイフルのサイトからも購入でき、ロングセラーとなっている。講座は主に小学校の朝の会や授業内で実施。教員へのレクチャーもする。法人のスタッフが活用法や遊び方を分かりやすく伝える。
「~もし・もしもシリーズ~」は1対1から大人数とその場に合わせて使える。質問カードは100枚あり、「もしも、友達が泣いていたらどうしますか?」「もし、家族の中で自分だけお菓子をもらったら1人で食べますか?みんなに分けますか」などの質問が書かれており初対面でも自然に会話が弾む。「もしも、シロナガスクジラに飲み込まれたらどうしますか?」というユニークなカードもあり、空想しつつ自己表現の楽しさも学べる。
ジョイフルの支援員・宮田翔太さん(31)は「使っていただくと『いいね』という人は多い。まずは知ってもらいたいと考え、講座を始めた」と話す。
講師料は不要(無料)だが、交通費のほか内容によって材料費が掛かる場合もある。問い合わせはジョイフル(電話0263・51・9088)へ。