「1300万年前に思い」化石採集や鑑定 四賀化石館で大人教室始まる

松本市四賀化石館主催の「大人のための化石教室」が26日、同館で始まった。初日は高校生を含む10人が参加し、四賀地区内の地層見学や化石の採集、鑑定の体験をして、約1300万年前の時代に思いをはせた。
保福寺川周辺を訪れ、同館学芸員の大島浩さんと職員の麻和孝安さんの案内で化石を探した。参加者はハンマーとたがねで石を割り、二枚貝の先祖ペッカムニシキや植物のメタセコイア、魚のうろこなどの化石を見つけた。なかなか発見できないという魚のひれを発見した甘利遼太郎さん(19)=信濃むつみ高校3年=は「とてもラッキー。時間がたつのを忘れるほど熱中して楽しかった」と笑顔を見せた。
全3回の体験講座で、化石クリーニングなどもする。大島さんは「若い世代も関心を持ってくれてうれしい。ぜひ参加して古代ロマンを感じてほしい」と話していた。
12月3日午前9時からの第2回「化石についての講義とバックヤード見学」は若干空きがある。問い合わせは四賀化石館(電話0263・64・3900)へ。