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東京駅前で21日移住PR 市が「安曇野ぐらし」魅力発信

初企画となる安曇野ぐらしPR展のチラシ

 安曇野市は21日、東京都千代田区の商業施設KITTE(キッテ)のパフォーマンスゾーンで、安曇野での生活の魅力を発信する「信州安曇野ぐらしPR展」を開く。農、山、文化、子育ての四つをテーマに、首都圏の住民にまずは安曇野について知ってもらい移住につながる関係人口の拡大を目指す。民間施設で複合的な移住関連の催しを開催するのは初めてで、市民生活部と農林部、商工観光スポーツ部が中心となって部局横断で企画した。

 会場には、安曇野に移住した人たちの体験談や感想を載せたパネルを展示する。農産物や加工品の販売、松枯れ材で作った積み木の体験、安曇野髙橋節郎記念美術館で開催している沈金のワークショップ、自然保育のPRなども通じて「安曇野ぐらし」を発信する。あづみの移住大使を務める柔道家・篠原信一さんのトークショーも行う。
 KITTEは日本郵便が運営する施設で、JR東京駅の丸の内南口から徒歩1分ほどの好立地にある。パフォーマンスゾーンの横にある東京シティアイCAFEbyPRONTOでは8~21日に連動企画として信州サーモンとワサビを使った和風パスタ、夏秋イチゴのティーの限定コラボメニューを提供する。
 平成30(2018)年度から令和4年度に市が支援した市内への移住者は、東京からが72人で最多となった。首都圏と安曇野とのほどよい距離が一因とみられ、市移住定住推進課の担当者は「安曇野では人々がこれほど生き生きと暮らしていると伝わってほしい」と願っている。