政治・経済

自動運転バス大型車両導入 実証調査事業で塩尻市

導入予定の車両と同仕様の車両(市提供)

 塩尻市は今秋、令和7年度の実用化を目指し行っている自動運転実証調査事業で、走行実証用の新型車両1台を導入する。これまで使ってきた車両と比べ、乗車人数が2倍以上となる大型車両に移行し、より実用化を想定した実証を行う。11月から市街地での試験走行を始め、来年1月には一般試乗会を開く。

 新型車両はEV(電気自動車)で、路線バスなどで使われている車両をベースに、技術提供企業・ティアフォーが開発した。乗車人数は、これまでの車両の6人から15人に増える。市の負担金を受け、ともに実証を進める市振興公社が購入する。
 一般試乗会は来年1月22~26日、JR塩尻駅や市役所、大門商店街周辺で行う。朝の通学時間帯、日中、夕方に分け、1日計17便を走らせる。試乗3日前から、経路周辺に設置する予約端末機や、スマートフォンを使ったウェブ予約システムで乗車予約を受け付ける。
 本年度の実証調査事業は、国土交通省の補助金約1億6000万円を受けて行う。現在は人が運転の主体となる「レベル2」の段階だが、早ければ来年度にも特定条件下で完全自動運転となる「レベル4」の実証に取り組みたい考えだ。
 百瀬敬市長はこのほどあった定例記者会見で「先端技術を市民のサービスとして還元したい」と述べた。

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