意見出し合い公園再整備 塩尻市木曽平沢 Sakura Park

塩尻市木曽平沢の公園「うるしの里広場Sakura Park(さくらぱーく)」の再整備が完了し、29日に利用が始まった。楢川地区の活性化に取り組む団体「ならかわ桜プロジェクト」(酒井慶太郎代表)が本年度、住民の意見を聞きながら整備を進めてきた。
のぼり棒や輪投げ、平均台、跳躍器具など10の遊具を新設した。滑り台の踊り場には、周辺の自然風景を楽しめるように双眼鏡を設置。障害物コースは廃タイヤを再利用するなど、随所に工夫を凝らした。隣接する木曽漆器館で、バドミントンの道具を借りて遊べる。総事業費は216万円。市の地域活性化プラットフォーム事業補助金を活用した。
同広場は昨年3月に、全ての遊具が安全基準を満たせず撤去された。プロジェクトが再整備に取り掛かり、同広場で開いたお花見会や、地元の楢川小中学校5・6年生のグループディスカッションで出た意見を公園の再整備に反映した。
29日は地元住民ら約100人が訪れ、お披露目式が行われた。楢川小中学校5年・酒井美森さん(10)は「キャッチコピーの通り、子供からお年寄りまで楽しめる公園になった」と喜んでいた。
酒井代表は「予算に限りがある中で皆で知恵を出し合い、素晴らしい公園が完成した。地域資源に一手間を加えることで、きらきらと輝き出す」と話していた。