JA松本ハイランド管内で長芋の収穫始まる

JA松本ハイランド管内で29日、長芋の収穫が解禁された。主力産地の山形村では生産者が一斉に作業を始め、ミネラル豊富な火山灰土に育まれた芋を地中から掘り出している。12月中旬ころまで収穫が続き、県内や関東圏の市場に出荷される。
晴れて青空が広がった30日、同JA根菜部会の中川信隆部会長(64)は東原の畑で家族らと収穫を進めた。トレンチャーと呼ばれる機械で土をどかし、専用の棒で地中を探って芋の位置を確認。傷つけないよう最後は手で掘り取っていく。長さ60~70センチ、重さ1キロ前後の平均的なサイズから、長さ110センチ、重さ2キロ以上の大きなものまであった。
今年は5月の大雨や夏の干ばつの影響で形状にばらつきがある傾向だが、収量としては豊作の見込みという。中川部会長は「毎年収穫の時が一番楽しい」と話し「粘り、コク、甘さがそろった長芋。免疫力アップや滋養強壮にいいので、ぜひ味わって」と願っている。
管内では計47ヘクタールで部会員173人が栽培し、今季は秋掘りで約12万5000ケース(1ケース10キロ)、来年3~4月の春掘りで約5万5000ケースの出荷を計画している。