政治・経済

ファミサポ依頼急増 安曇野市社協の子育て支援事業 協力会員が不足 募集に力

ファミサポ主催のイベントで、子供たちの面倒を見る協力会員

 新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、安曇野市社会福祉協議会が運営する会員制の子育て支援事業「ファミリー・サポート・センター(ファミサポ)」の需要が高まっている。今年は特に「産前・産後の育児補助」の依頼が急増。子育てを援助する「協力会員」が慢性的に不足する中、市社協は周知活動に力を入れている。

 ファミサポは安曇野市からの委託事業。手助けを必要とする会員は「依頼会員」といい、託児や送迎などのサポートを有償で受ける。8月末時点で依頼会員は1041人、協力会員は126人、両方に登録する依頼協力会員は24人となっている。
 本年度の8月末までの支援件数は595件で、前年同期より128件多い。内容別で見ると、最も多いのは習い事の援助(送迎や預かり)で119件、保育施設の登園前の預かりが85件と続く。
 大半を占める保護者不在時の預かり・送迎に加え、今年は在宅時の支援である「産前・産後の育児補助」が多くなっている。昨年度は7件のみだったが、今年は8月末時点で32件と急増。市社協子育て支援係のファミサポ担当者は「コロナ禍で家に居る時間が長くなり、外とのつながりが断たれた親子が多いのでは」と推察する。
 協力会員の1人当たりの負担が大きくなっていることから、市社協はポスターを新調するなどして周知を図る。協力会員の養成講座の受講者も募集中だ。講座は11月15日~12月8日のうちの5日間で、受講無料。申し込み・問い合わせは子育て支援係(電話0263・71・1125)へ。