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三留野宿に灯籠設置 南木曽 町づくり組合 7カ所 夜に点灯

三留野宿の通り沿いに灯籠を設置する組合メンバーら

 南木曽町の事業者らでつくる「中山道三留野宿町づくり組合」は、読書の三留野宿内7カ所に灯籠を設置した。宿場の魅力向上を図り、地域の活性化や旧中山道の一体的な盛り上げにつなげたい考えだ。

 灯籠は高さ1・5㍍、60㌢四方で、木曽産のヒノキ材をメインに使う。地元・楯木工製作所が2カ月ほどかけて一点一点作製した。東町から新町地区まで、宿場の通り沿い約500㍍にわたって随所に置く。
 三留野宿は、明治14(1881)年の大火で町並みの大半を消失した。本陣跡など面影を残す場所もあるが、灯籠の設置で宿場にあたる地をより認知しやすくする狙いもある。近く、灯籠にソーラー発電パネルをつけ夜に点灯させる。
 組合事務局の田中晃さん(70)は「各宿場が魅力を一層磨くことで、『木曽路』を周遊する動きが活発になるのでは。地域に、木曽全体にと盛り上げがつながる取り組みを目指したい」と力を込める。
 事業は県地域発元気づくり支援金を活用した。