政治・経済

相談・手続きオンラインで 松本市が開設 4地域拠点にブース

オンライン相談窓口のブース。モニター画面には、担当職員の顔や説明資料が映し出される(波田支所)

 松本市は27日、地域拠点と本庁の担当課をオンラインでつなぎ、各種の相談や手続きができる「オンライン相談窓口」のブースを、市波田支所など4カ所に開設した。出先機関の窓口では直接の対応が難しい専門的な相談を、本庁の担当課に出向かなくても行えるようにシステムを整えた。

 波田支所のブースでは同日、子育て支援の相談や新型コロナワクチン接種券の再発行などに関する利用があった。利用者は、モニター画面に映し出される担当職員の顔を見ながらマイクを通して会話し、保育支援サービスの説明や発行申請入力の補助を受けていた。利用した波田の女性(42)は「申請手続きを遠隔で支援してくれたので分かりやすかった。パソコン操作に不慣れな年配者でも使ってもらえるのではないか」と話した。
 オンライン相談窓口の導入は、県内19市では千曲市に次いで2例目。なんなんひろば(芳野)、四賀支所、イオンタウン松本村井内の子育て支援施設「あんさんぶる」(村井町南2)にも開設した。申請手続きの多くは紙ベースで、デジタル申請はまだ少ないが、市DX推進本部の赤澤直徳次長は「身近な拠点で手続きが完了する仕組みを整え、より利便性を上げたい」と話していた。