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松本城を光と映像が彩る冬 12月からプロジェクションマッピング

 松本市は今冬、松本城の国宝天守を映像で彩る「プロジェクションマッピング」を初めて実施する。令和3~4年に、点と線を天守に投影する「レーザーマッピング」を実施していたが、より具体的な表現が可能になる。初代城主・石川数正が描かれた屏風絵が躍動するデジタルアニメーションや、北アルプスに美しく咲き誇る花々など、会期中に三つの異なる演出をする。

 12月16日~2月14日の午後6~9時に点灯する。第1期(12月16日~1月7日)は「時代を駆ける歴史絵巻」をテーマとし、石川数正が参戦した長篠の戦いの屏風絵にフォーカスを当てる。第2期(1月8~26日)の「雪や氷、星のきらめき」では、雪の結晶や氷などを美しい映像で表現する。第3期(1月27日~2月14日)の「春の訪れ、花鳥風月」では、色とりどりの花々を投影する。それぞれメイン映像約9分、幕間映像約3分の計12分間の投影となる。
 黒門と埋橋もプロジェクションマッピングの対象とした。松本城大手門枡形跡広場は12月1日~25日に、千歳橋と大名町通りは12月1日~2月14日にイルミネーションを点灯する。
 市は本年度当初予算に、松本城関連の経費約5900万円を計上した。市や松本商工会議所などでつくる城下町松本フェスタ組織委員会が主催し、誰でも無料で見られる。
 市観光プロモーション課の勝山裕美課長は「歴史と文化、世界に誇る松本の美をモチーフとしたデジタルアートとして、多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。