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南木曽町出身の芸術家・広瀬淑子さん回顧展 南木曽会館で28日から

広瀬さんの描いた油彩画の大作などを展示

 南木曽町の南木曽会館で28日、同町出身の芸術家で、平成27(2015)年に72歳で亡くなった広瀬淑子さんの回顧展と、第37回南木曽町民展が始まる。広瀬さんの油彩画の大作や立体作品約90点と、町民が丹精込めて作り上げた作品、小学生の木工作品が館内のあちこちに飾られ、"芸術の秋"を楽しめる。

 広瀬さんは旧読書村で生まれ、昭和40年代に絵画の制作を始めた。愛知県にアトリエを構え、南木曽町をはじめ全国各地で個展を開くなど精力的に創作活動をした。晩年は植物をモチーフにした作品を数多く制作。回顧展は地元にゆかりのある作家の作品を町民に見てもらおうと約90点を展示する。
 町教育委員会によると、広瀬さんの親族から町内の小中学校と高校に作品を寄贈したいとの申し出があるという。町教委は「回顧展で多くの人に広瀬さんの作品を見てもらえれば」と話している。
 町民展は絵画や陶芸、手工芸、園児が制作した立体作品、小学生の木彫りなど多彩な作品が並ぶ。27日に展示作業に当たった女性は「他の人の作品を見て趣味の幅を広げられるので楽しみ」と話していた。
 広瀬さんの回顧展は11月3日まで、町民展は1日までで、午前9時半~午後7時。入場無料。