教育・子育て

PTA解散の筑摩野中 保護者らが代替組織を準備中

「PTA講演会」を改めたコンサートの前に打ち合わせをする準備委メンバーら

 昨年度末にPTAが解散した松本市筑摩野中学校(村井町北2)で、代替組織「筑中りんどう会」の発足に向けた試行が進められている。保護者や教職員、地域住民らから希望者を募って生徒や学校を支えていく計画で、26日は10人の協力を得ながら従来の「PTA講演会」を新たな形で開催した。

 代替組織は来年度のスタートを目指す。本年度は準備委員会として保護者ら有志十数人が会議を重ね、PTA活動を精査した必要最小限のものを負担感なく継続できるよう検討。これまで校内の環境整備と制服リサイクルで、希望者を集めて作業したり業者を入れたりと工夫して取り組んできた。
 「PTA講演会」は学校行事に位置づけて保護者にも案内を出し、昨年度好評だったプロアカペラグループのコンサートを再び実施。準備委は企画のほか、当日の会場設営や駐車場の誘導など運営を手伝った。1、2年生の母親らは「気軽なので、何かできればという気持ち」「雰囲気がいい」などと話した。
 準備委の林茂樹代表は、当初は人集めの不安があったとしつつ「参加者はすごく意欲的。上意下達ではない声の掛け方が大事になる」と手応えを感じている。同じく三沢智子代表は「手探りの中だけれど、一人一人の協力で自ら動いて楽しく活動できる会にしていきたい」と話している。

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