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旧大桑村役場 解体進む 来春完了 庁舎跡 当面さら地で管理

解体工事が進む旧庁舎。玄関などがなくなり山や民家が見える

 大桑村長野の村役場旧庁舎の解体工事が進んでいる。新庁舎の完成に伴い昨年5月に62年間の役目を終えた庁舎は、来年3月25日の工期までに完全に姿を消す予定だ。解体後は当面の間、さら地として管理される見通し。

 鉄筋コンクリート造り一部木造2階建ての庁舎本館は延べ約750平方㍍で、昭和35(1960)年にできた。併設する51年に建てられた中央公民館(鉄筋コンクリート造り3階建て延べ約650平方㍍)、58年に増設された新館(同3階建て延べ約330平方㍍)も解体される。現在は新館と公民館でアスベスト除去作業を行い、本館は解体が進む。
 解体工事費は1億6511万円で、奥田工業(大桑村野尻)が請け負う。村建設水道課は「安全な施工に努めるので、ご理解をお願いしたい」と話す。
 旧庁舎跡地に関しては、村の商工関係者や住民らでつくる「大桑村役場跡地利活用計画検討委員会」が昨年末、土砂災害警戒区域内であることなどから「さら地として管理することが望ましい」とする報告書を村に提出した。