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書の大作 長野銀塩尻支店ショーウインドーに飾り5年 塩尻志学館高書道部

塩尻支店に飾った秋の書作品と部員たち

 塩尻市の塩尻志学館高校書道部は平成30(2018)年ころから、同市大門桔梗町の長野銀行塩尻支店のショーウインドーに書の大作を飾っている。歴代の部員が受け継ぎ年4回、季節ごとに入れ替えて5年以上、掲示を続ける。春夏秋冬を感じさせる和歌やヒット曲、部員が考えた言葉などをしたためており、華やかな背景の絵柄も魅力だ。

 縦1. 7メートル、横1メートルの紙を5枚使い、一つの作品としており、道行く人や来店者は生徒の力作から四季を感じ取っている。
 このほど秋バージョンとなり、歌手・倉木麻衣さんの曲「渡月橋 ~君 想ふ~」の世界と秋の季節感を、端正な文字とみやびな絵で表現した。中央には「月光」と大書し、「月」の文字は三日月をイメージした。月とウサギ、紅葉やススキの絵を添えており、古畑修支店長は「今回も素晴らしい」と感心していた。
 後輩らと飾り付けに訪れた3年生の前部長・工藤杏樹さん(18)は「いろいろな人から『見たよ』『良かった』などと言っていただき、とても励みになった。いただいた感想は次回に生かしてきた」と振り返る。「年によって作風も異なっている。背景の絵にも力を入れており、文字との融合を楽しんでいただきたい」と話していた。