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伊勢町通りのせせらぎ清掃 エクセラン高生が助っ人に

伊勢町通りのせせらぎの清掃に励むエクセラン高校の生徒たち

 松本市中心市街地の伊勢町通りの歩道沿いにあるせせらぎで18日、地元町会とエクセラン高校の生徒たちが清掃活動を行った。3月に解散した伊勢町商店街振興組合からせせらぎの維持管理を引き継いだ地元町会が、高齢化と人手不足で対応に苦慮する中、同校が手伝いを申し出て、関係者に喜ばれている。



 園芸農業コースの3年生18人が協力している。先月に続いて2回目のこの日は生徒15人が参加し、伊勢町1丁目と2丁目の町会役員や第一地区公民館の職員らと共に約2時間にわたって作業した。
 水路の底にたまった泥や石垣に付いたこけをブラシでこすり落とすのはかなりの重労働だが、生徒の山田智也さん(18)は「大変だけれど地域に貢献できてうれしい。汚れているのを見ると掃除したくなる」と汗を拭った。伊勢町1丁目の井垣守健町会長(75)は「生徒たちは純朴で真面目にやってくれる。高齢者ではとてもこれほどできない」と感謝していた。
 伊勢町商店街振興組合の初代組合長を務めた伊勢町2丁目の粂井健至町会長(73)は「市が通りを再整備する際に地元の要望でせせらぎを造った。管理は組合で行う協定を結んだが、その組合も人手不足で解散することになった」と話す。同校園芸部・農場主任の上條守広教諭は「新聞で組合の解散を知り、何か貢献できないかと考えていた」といい、手伝いの申し出はまさに「救いの手」となった。
 来年2月まで毎月1回、清掃活動をする予定で、上條教諭は「生徒たちの姿がいろいろな人が手伝ってくれるきっかけになれば」と期待していた。