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キノコ採り遭難防止 方言で注意呼び掛け 木曽署 5項目 分かりやすく

方言を使ったキノコ採りの遭難防止の文章を手に注意を促す小野寺主任

 キノコ採りの山岳遭難防止を呼び掛けようと、木曽警察署は木曽地域の方言を使った文章で注意喚起している。なじみのある言葉遣いで、お年寄りを中心に注意点が一層届きやすいようにする狙いだ。

 県警などが呼び掛ける遭難注意の5項目を方言に変えた。「へーる(入る)山とけーる(帰る)時間」を周囲に伝える、「あぶねえガケス(危ない崖)」に入らないなど方言特有の柔らかい響きで注意を促す。地域・交通課の小野寺健一地域係主任(40)が、資料や地元出身の署員の意見を基に手掛けた。
 管内で今季、キノコ採りの遭難は確認されていないが、昨季は王滝村で死亡例があった。小野寺主任は、キノコの不作で普段入らない場所まで足を延ばす恐れや、熊の目撃情報が多発している状況に触れ「5項目をぜひ意識してほしい。遭難に気を付けて"くりょ"」と呼び掛ける。
 文章は県警のX(旧ツイッター)などで発信している。

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