政治・経済

筑北村移住者の声をパンフレットに

「ちくほくの『ち』」を作成した佐野さん(左)と飯塚さん

 筑北村企画財政課で、移住促進に取り組む地域おこし協力隊員・佐野航太さん(32)と飯塚るり子さん(35)が今秋、村移住の実態を知るためのパンフレット「ちくほくの『ち』」を作成した。今夏に過去約10年間に移住した約80世帯にアンケート調査を実施。回答を得られた48世帯の村での生活の実感を数字などを添えてまとめたデータ集で、村への移住を考える人の客観的な判断材料として役立てる。

 B4サイズ表裏4ページとなる。表面では移住者の年代や構成、移住後の生活の変化を数字で紹介。裏面では移住の決め手や生活環境、移住を考える人へのアドバイスなど「本音」をより詳しく掲載する。
 パンフによると回答者の3割が30代で、6割が「余暇が増えた」、4割が「食費が減った」とする一方、4割が「光熱費が増えた」、8割が「住宅改修を経験した」と回答。裏面は移住後の驚きや困りごととして冬の水道凍結や畑の鳥獣被害、専門医・公共交通の便数の少なさを挙げる一方、雪の少なさや自然の豊かさ、子育て環境の充実、家庭菜園の楽しさを村の魅力に挙げる。
 村には3年前に発行した移住ガイドブックがあり年間約120件の移住相談があるが、村での生活をより具体的にイメージしてもらい理想と現実のミスマッチを減らそうと企画した。300部を印刷し、窓口や相談会で移住希望者に配るほか、近く村ホームページにも掲載する予定。佐野さんは「移住への不安を減らす助けとなれば」と願う。
 問い合わせは村企画財政課(電話0263・66・2111)へ。