地域の支え合い実例紹介 松本市社協 生活支援員が冊子に

松本市社会福祉協議会はこのほど、市内全35地区に配置されている地区生活支援員の活動事例集を発行した。7地区に焦点を当て、支え合いの仕組みづくりや居場所づくりなどの実践例を通して役割を紹介している。
支援員の4人が編集委員となり、令和2年度発行の事例集に続いて制作した。いつまでも自宅で暮らせる地域づくりの中核を担う立場で、人のつながりを大切に進めていく願いを込めて「住民の皆さんとともに」と題した。
高齢者らの困りごとに地域住民が協力する島立地区や、自宅に近い町内公民館でのサロン活動を立ち上げた和田地区などの事例を紹介。▽きっかけ▽立ち上げ▽今後│など順を追って新事業の進め方を分かりやすく示す統一したレイアウトや、写真・イラストを多用することで読みやすい構成を心掛けた。
編集委員の和田地区生活支援員・上原恵子さんは「地域を見直すきっかけになれば。事例を参考に、それぞれの地域で支援員を活用してほしい」と願っている。2000冊制作し、各地区で地域づくりの関係者らに配布するほか、今後、社協ホームページにも掲載する。