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長旅お疲れさま コハクチョウが飛来

今季初めて飛来した白鳥。ほかの冬鳥と一緒に羽を休めている(14日午前8時ころ、安曇野市明科中川手)

 白鳥の越冬地で知られる安曇野市明科中川手の御宝田遊水池に14日朝、コハクチョウの成鳥1羽が今季初めて飛来した。水草をついばんだり、長旅で汚れた体を羽繕いしたりする姿が見られ、地元の愛好家らが早速写真に収めていた。

 飛来は40シーズン目で、飛来日は昨季と同じ。3、4日前に3羽が池の上空を飛んでおり、14日は午前5時半ころに池に降りているのが確認された。地元で白鳥の保護活動に取り組む「アルプス白鳥の会」の事務局・会田仁さん=安曇野市穂高有明=は「けがなく越冬してもらいたい。近づきすぎると驚かせてしまうので、静かに観察してほしい」と呼び掛けている。
 現在、御宝田遊水池にはオナガガモやキンクロハジロなどの冬鳥が6種類ほど飛来している。今年は市内のもう一つの飛来地・犀川白鳥湖(豊科田沢)の災害復旧工事が完了したため、同所でも3季ぶりに本格的な観察が楽しめそうだ。