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高ボッチ高原でのびのび健康に 乳牛12頭下牧

トラックに牛を載せる関係者

 塩尻市郊外の高ボッチ高原で13日、夏の間放牧していた牛を下山させる作業が行われた。高ボッチ牧場牧野組合加盟の塩尻、松本両市の酪農家2軒が、元気に育った雌の乳牛12頭を連れ帰った。
 市や県松本家畜保健衛生所の担当者を含め約10人で、牛の身体測定や採血、ダニの有無などの衛生検査をしてから、トラック3台に載せた。ロープで引かれた牛は、高原を去るのを嫌がるようなそぶりを見せながらも、1頭ずつ荷台に入っていった。
 酪農家の波多腰和寿さん(52)=松本市波田=は「牛たちは健康に育ってくれた」とうれしそうに話していた。12頭のうち3頭は妊娠中で、12月以降に出産予定となっている。今季は、途中下山した牛を含め19頭を放牧した。