政治・経済

外堀大通りの電柱撤去へ 松本城周辺 市が建物移転後に

北側の歩道に残る電柱。撤去後は景観が確保される

 松本市が松本城の南・西外堀復元に伴って令和2年度から進めている都市計画道路・内環状北線(外堀大通り)のお城(北)側の歩道の中央部分に、7本の電柱が残された状態となっている。事業用地に残る建物に電気を供給するためで、市は建物の移転後にすべて撤去する方針だ。

 南側にあった電柱は拡張工事のため既に撤去、電線類は地中化されており、残るは北側のみ。建物の所有者は市の事業に同意しており、移転先の条件が整い次第、移転することが決まっている。
 9月末には市のグリーンインフラ事業でJR松本駅前にあったモミジやアオダモなどの鉢植えを北側歩道に移設した。多くの人が信号待ちで足を止める松本城交差点付近から見たときに、景観に配慮して電柱が見えづらいように配列された。
 外堀大通りの南側歩道は3月末、北側歩道は9月13日に利用が開始された。松本城周辺の散歩で北側歩道をよく利用するという近くの男性(68)は「電柱が撤去されたら景観が一層良くなると思う。この場所から松本城と北アルプスを展望するのが楽しみ」と話していた。
 市によると電柱の撤去時期は未定で、11月末までに南側歩道の植栽と足元の電灯を設置する工事を終える。