地域の話題

児童 干し草束ねニゴ作り 開田小 馬と暮らした昔日しのぶ

協力して干し草の束を積み「ニゴ」を作る児童たち

 木曽町の開田小学校4、5年生17人は13日、干し草の束を積んだ「ニゴ」を学校近くの採草地で作った。飼馬の餌などにする干し草の一時的な保存方法として地域で昔から作られており、かつての日常に思いをはせながら取り組んだ。

 草カッパ(草刈り場)と呼ばれる採草地の保全などをする「ニゴと草カッパの会」のメンバーらに手ほどきを受けた。事前に刈り取り、束にして干しておいた草を、木のくいの周囲に縦向きに重ねた。1人が束の上に乗って穂先をくいに結び、計30束以上を積んだ。
 同会に干し草作りを教える地元の田口今朝雄さん(93)は「自分が若いころはこの付近一帯にニゴが見られた。多くの馬が大事に飼われていて餌となる草が必要だった」とかつての様子を伝えた。4年の梅戸こころさんは「初めてニゴを作り、楽しかったけど疲れた。昔の人は大変なことをしていたんだなと感じた」と話していた。

連載・特集

もっと見る